天国への階段
同棲中の彼女が購入したMacintoshを無断・極秘で使用し、儲けたお金で、スゴイものをプレゼント!そして普段の奴隷的な扱いから脱出するのだ!と思い立った知識技術ほぼ皆無三十路男の実録ドキュメントブログ
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我が闘争・・ハト編 その2
あれは第一次要塞攻略戦から二日後の朝の事でした。

その日、室外機の下で起こっていたある異変に気づいたのはKAORIのほうでした。朝、洗濯を終えたKAORIがベランダに出ると、もうあの『ポロッポー』の声は聞こえて来ません。KAORIもややルンルン気味に『ほ~らほ~らサザエさん~サッザエさ~んはゆっかいだっな~~』などと、口づさんでいました。

ちなみにKAORIは気付いていませんが、機嫌の良い時にはこの歌を無意識に唄っています・・・どのような体験がそうさせているのかは現在調査中です。しかし、この歌はKAORIの機嫌を知るバロメーターとして重要な位置にありますので、気付かれて唄われなくなってはいけないので、調査は非常に難航。サザエさんを一緒に観る機会がある度に、少しづつ真実を追求しております。

ご機嫌で洗濯を干し終わったKAORIは、何か感じとったのでしょうか、室外機の下を覗き、そして、そのままベランダに立ちすくみ、叫びました・・・・。

『ちょっと、、いやあああああああ』

突然の大声は、まだ起きてから間もなかった私を充分すぎる程目覚めさせてくれました。『朝からまた無理難題か・・・!!』と若干の不安を感じながらも、ダダダダッっとベランダにダッシュすると、室外機の前で目からポロポロと泪をこぼしながら立っているKAORIが見えました。
『どうしたの?なんで泣いてんの?』
『ちょっと、これ、、、見てみて、、』
と、室外機の下を指差しています。ベランダ履きのサンダルは一つしか無いので、KAORIと交替でベランダに出た私は、早速室外機の下を覗き、KAORIの泪の原因を知りました。

そこには二日前には完全に撤去したはずの小枝がまた数本、ほんの4-5本でしたが、置いてありました。そして、その貧弱な『要塞』の中央にはウズラの卵くらいの大きさの真っ白な卵が2つ、コロリコロリと転がっていたのです。周囲にハトの姿は無く、どうやら産んでそのまま置いて行ったような感じです。

これは想像でしか無いのですが、きっと妊娠していたハトが巣作りを始めて『さあ完成した。これで産めるわぁ。』とほっとしていた朝。乱暴で下等な人間(KEIN)の襲撃を受け、安全な所への避難は成功したけれど、帰ってみると巣は跡形も無く破壊されていて、妊婦ハトは『はぁ、、また最初から始めなくっちゃ、、千里の道も一歩から、、ローマは一日にしてならずよ、、、』などと言いながら、へこたれずにもう一度巣作りを開始します。しかし、身重の体をむち打って遠くから木の枝を運んできたものの、4ー5本運んだところで産気づいてしまい『運転手さん、急いで頂戴ッ!!産まれそうなのッ』などとドタバタ四苦八苦したすえに、僅か4-5本という非常に頼りない心細い『要塞』の中で出産してしまったのでしょう。その後、出産を終えて冷静に辺りを見回し、その要塞の余りにも心細い様を見て子供の将来に一抹の不安を感じた妊婦ハト。我が子より我が身の保身に走ったとしても、誰が彼女を責める事ができるだろうか・・・。うん、きっとこうだったんだろう。

きっとKAORIはその余りにもな状態を見て、感極まってしまったんだろう。妙に涙もろくなってきたせいもあるけれど。

『なにも泣かんでも、良いじゃない・・ビックリするやろ・・。』
『うるさいわ、、、朝から気分悪いわぁ、、、あんたが卵なんとかしといてよ!!』

と、泪を拭ってティッシュを鼻に詰め込みながら言うのでした、、。なんとかしといてよ、、、って言われても、、、どうしようかしらん。

私は『ここで子育てする事は許さない』と決意してはいたんですが、さすがに卵を見ちゃうと、『ああ、もっと早く巣を壊していたら、ここでは産卵しなかったかもしれないな、、、』となんだか哀れに思えてきちゃって軽く途方に暮れてしまいました。
とりあえず、室外機の下から卵と小枝を取り出して、目に見える場所に移しました。もしかしたら母ハトが帰って来るかもしれない。帰って来たからといってどうする訳でもないんですが(笑)ただ、『ここに卵があるよ!』と母ハトに伝えたいだけだったのかもしれません。

結局その日は母ハトは帰ってきませんでした。
そして次の日の朝。卵の元にやってきたのは、母ハトでは無く、黒い大きな一羽のカラスでした。カラスはハトの卵をクチバシで上手にくわえると、グシャリと噛み潰しました。一瞬の出来事で私も呆然としていました。だけど、カラスが二個目の卵を食べようとしている時、止めようと思えば止められたはずなのですが、何故だか止める事ができませんでした。

『これで良いんだ。これが自然の摂理なのだ。』

あれは自分の手を汚さずに卵を処理する為の方便だったのでしょう。
この部屋に住んではや5年になりますが、ベランダにカラスがやって来たのはその時が最初で最期の事です。

そのカラス事件があって以来、我が家のベランダには鳥よけに使えないCD-Rなどを吊るすようになりました。室外機の下は水をいれたペットボトルで敷き詰められ、横にはサボテンなんかも置いたりしています。

それでもハトは毎年ベランダへ巣作りにやって来ます。なんなんだろう。
つい先日も数本の小枝を発見し処理し、溜まり、処理するのイタチごっこです。さすがにもう卵を産まれる事は無くなりましたが、ベランダで小枝を見つけると、あの事を思い出して暗い気持ちになるのです。なんだかあのカラスに襲われていた二個目の卵を救わなかった私を観ていた母ハトが、恨みをはらすため小枝をベランダに運んでいるような気がしてならないのです。





あと、まったく関係ないけれどさっき観たシェリル・クロウの『GOOD IS GOOD』のPVが偉くカッコイかったなぁ。日本画みたいな感じの風景の中でシェリルが唄います。オススメ。
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【2005/10/08 11:42】 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<サッカー日本代表ウクライナ戦。 | ホーム | 我が闘争・・ハト編 その1>>
コメント
思いもよらない結末に涙してしまいました。
【2005/10/09 07:45】 URL | hayato #z7Xcv.4o[ 編集]
我が家の『悲しみの連鎖』が終わるのはいつになる事やら、、、w
【2005/10/10 16:25】 URL | KEIN #-[ 編集]
まるでドラマじゃあないですかっ!!
ハトドラマ☆
やっぱり母ハト強しっ!ってとこですね(笑)
【2005/10/11 18:07】 URL | るか #-[ 編集]
母といえば・・・母という漢字の真ん中にある2つの点々は、乳首を表してるらしいです。上と下の2つの枠はおっぱいなんですね。そう言われるとなんだか『母』という漢字も妙に色っぽく見えるから不思議です(笑)
また、何度も何度も子供を産み増えるという事から、『毎』や『海』などに使われてるんですって。
【2005/10/13 03:34】 URL | KEIN #-[ 編集]
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1975年生まれ。大阪在住の30歳独身男性。このサイトの運営者。大学在学中から9年近く同棲している彼女がいる。しかし、最近では半ば奴隷的な扱いを受けており密かに決起の機会を窺っていた。ある日ふとしたきっかけでネットで小遣い稼ぎが出来る事を知り彼女が買っただけで満足し半ばインテリア化していたPowerBook500を極秘で使用し驚くような高額プレゼントをして見返してやろうという野望を抱く。写真を触る程度の事は出来るが、ネットやHP作成の技術は0。吉野家で卵をつけるか2分程悩むくらい金が無い。

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KAORI

1976年生まれ。大阪在住。KEINとつき合ってはや9年。出会った頃は大人しかったが数年で体重の増加に比例する如くKEINに対する態度も大きくなって行く、、、。最近ではメシ、マッサージ、ネルの3単語の活用だけで会話が終わるよう考えているフシがある、、、、。待ってろ、、ビビらせてやるぜ!

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