天国への階段
同棲中の彼女が購入したMacintoshを無断・極秘で使用し、儲けたお金で、スゴイものをプレゼント!そして普段の奴隷的な扱いから脱出するのだ!と思い立った知識技術ほぼ皆無三十路男の実録ドキュメントブログ
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彼女は静かに泣いていた、、、
つい二日程前、大阪の地下鉄『谷町線』に乗った時の事です。

いつもなら座れそうもない時間帯だったけれど、運良く入った目の前の座席は空いていて、3人掛けのシートの連結側に大人しそうな可愛らしい女子高生が一人ちょこんと申し訳なさげに座っていました。

私は真ん中をひとつ空けて逆サイドの端に座ると、低所得者の友『ブックオフの100円均一コーナー』で買った向田邦子のエッセイを開きます。3分ほど夢中になって読んでいたら、次の駅に止まって扉が空いた瞬間に、ダダダダッと二人の女性が鼻息も粗く乗り込んできました。
ピンク色のTシャツにベージュのチノパンを履いた人が私と女子高生の間にどすっと勢い良く座り、座れなかったもう一人は怨めしそうにその女性の前に立ちました。
『おいおい、そんな急がなくても良いではねいか、焦らずとも日本の夜明けは近いぜよ。』
などと思いながら座れずに立っている女性をチラリと確認します。年齢は多分40を少し過ぎたあたり、酒樽型体系のやたら元気そうな大阪のいわゆる『オカン』がそこに立っていました。
私は両親が共働きだったので、同居していた祖母に躾られたせいなのか、お年寄りに滅法弱く、目の前に困っているおじいおばあがいると放っておけないタイプなので、『ああ、良かった。この人なら座席を譲らなくても良いだろう。』と内心ホッとして、早速続きを読みはじめました(笑)

それから、ふた駅、み駅程進んだ所だったでしょうか、電車のガタゴトーンガタゴトーンという音に混じってどこからか、シクシクズルルと女性のすすり泣くような音が聞こえた気がしました。
最初は読書に集中していたせいか『まあ、なにかの勘違いだろう』と気にせずにいることにしたのですが、三度四度とシクシクズルズルが続くと、さすがに気になってしかたありません。
とりあえず目線だけで付近の乗客に泣いている人がいないか探す事にしました。
自分の左側からゆっくりとあたりを見回していきましたが、泣いている人は見つかりません。
『あら、俺って、今もしかして不思議体験してるんじゃないかしらん?!!!』と、ややドキドキしながらもう一度あたりを見回します。今度は本にしおりを挟んで閉じ、顔も上げてしっかりと探してみる事にしました。

もう一度左側からゆっくりと、首ごと廻します。
そして、つつーーーと何事もなく半分進んだあたり、ちょうど自分の正面に来たあたりで、右側からシクズルがはっきりと聞こえてきました!
『あの、女子高生かあああ!!何があったのか詳しくおにいさんに教えてたもれ。いや、お代はいただきませんよ、その若さに触れられるだけでこちらも若返るというものですけぇ』などと意味もわからずに青春の匂いを勝手に嗅ぎ取りつつ急いで女子高生をサーーチ!!(笑)
女子高生はなにやら大きめの本を開いて熱心に読んでいました。
『ははぁ、よっぽど感動的な本を読んでいるんだなぁ。いったい何の本を読んでいるんだい?悪い事は言わないからおにいさんに教えてたもれ。』とばかりに本を覗いてみると、アルファベットと数字の羅列ばかりが見えています。どうやら、数学の参考書のようでした。
『そうかい、勉強したのに試験が巧く行かなかったんだね、、、。そんな日もあるさ気にするな若人よ、ボーイズビーアンビリーバボー(注 漫画『boys be』を読んだクラーク博士の感想)』なんて心の中で慰め始めたその時!別の場所からあのシクシクズルズルが聞こえてきたのです。
ふと視線を手前にやると、バタバタとあのとき乗車してきたピンクのTシャツの女性が、両手ですくった水で顔を洗っているような感じに顔を手でおおっている事に気づきました、手で覆いきれていない部分が紅潮していたし、肩もなんだか震えているようでした、、、、。そうです、泣いていたのはこの人だったのです。

そして、なんだか合点がいきました。
『あれだけダッシュで椅子に向かってきたのは、座って思い切り泣きたかったんだ、、』と。
その女性、顔も覆っていて見えないし、髪型も黒髪のストレートでショート、服装もチノパンにピンクのTシャツという年齢判別の難しい感じだったのですが、多分私よりちょっと上くらいじゃないかなと思いました。
30にもなるとなかなか涙というものを流す機会が少なくなるのですが、久しぶりに年上の人が泣いているのを見て、なんだか動揺してしまいました。

ジャパニーズパンクバンドの先駆けであるブルーハーツの名曲『トレインートレイン』の歌詞の一節にこんなフレーズがあります。
『弱い者たちが夕暮れ更に弱い者を叩く、その音が響き渡ればブルースが加速していく。』
悲しく辛い目にあった時に、その怒りを下の者に向ければ、その怒りが下へさらに下へと繋がって行く、、、。憎しみの連鎖って奴なのでしょうか。どこかでその悲しい連鎖を食い止めないといけないんです。ほんの小さな事でその連鎖を止める事が出来るかも知れないのだから、、、。
常々そう思っていた私はその女性の為に、なにかできる事は無いかと必死に考えました。
思いついたのは、、、、、
1 持っていた本を惜しげもなくプレゼントする。
2 電車に乗る前に買った、ガムをすすめてみる。
3 『泣く子はいねがぁ』と秋田のナマハゲを演じてみる。
4 その人以上に自分が泣いて、その人に向いているであろう注目を自分に引きつける。

うーー、、、、とりあえず3と4は大変そうだったので却下、、、。
1は『作家の趣味なんて好き嫌いあるから、駄目だよね』などとあげたく無い気持ちを隠しつつ却下。じゃあ、2番で行くか、、、と思い、さて、なんと声をかけようか考えているうちに自分が降りなければいけない駅に到着してしまった。
結局、何も出来ずに電車から降りる私。そしてやってくる何も出来なかった自分への嫌悪感、、、。
うう、『悩んだり悲しんだり、困っている人の心を、スマートに癒す事ができる大人』になりたひなぁ、、、(泣)

あとでKAORIにその事を話すと、
『はぁ?人の事はどうでもいいから、とりあえず足揉んで。あと、お茶。』
とゴロリゴロリと横になりました。
ブルースを加速させてしまいそうな気持ちを必死で抑えて、『早く寝てしまえエンヤコーラ』と念じながら今日も笑顔で足を揉むKEINだったのでありました、、、、。
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【2005/09/14 18:33】 | KAORIとの事 | トラックバック(0) | コメント(0)
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KEIN

1975年生まれ。大阪在住の30歳独身男性。このサイトの運営者。大学在学中から9年近く同棲している彼女がいる。しかし、最近では半ば奴隷的な扱いを受けており密かに決起の機会を窺っていた。ある日ふとしたきっかけでネットで小遣い稼ぎが出来る事を知り彼女が買っただけで満足し半ばインテリア化していたPowerBook500を極秘で使用し驚くような高額プレゼントをして見返してやろうという野望を抱く。写真を触る程度の事は出来るが、ネットやHP作成の技術は0。吉野家で卵をつけるか2分程悩むくらい金が無い。

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KAORI

1976年生まれ。大阪在住。KEINとつき合ってはや9年。出会った頃は大人しかったが数年で体重の増加に比例する如くKEINに対する態度も大きくなって行く、、、。最近ではメシ、マッサージ、ネルの3単語の活用だけで会話が終わるよう考えているフシがある、、、、。待ってろ、、ビビらせてやるぜ!

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